房総・暴走・また坊僧・・・
・11
私達はもう一度、樹院様の周りを取り囲み
結界を張り直してから、樹院様とのリンクを
行なう・・・。
透明「ふ~っ・・・・・。
(樹院様・・・樹院様・・・。)」
樹院「・・・・先ほどの者か・・・・
・・・我は、どうなる・・・・。」
透明「(樹院様・・・今、あなたにかけられた呪詛を
解除いたします
呪詛さえ解除すれば、この辺りの邪気や障気、
災いも樹院様をかいすことはなくなります
その上で、体内にある邪気や障気を樹院様のお力で
浄化していただければ、楽になるはずです)」
樹院「・・・否・・・。」
透明「」
樹院「・・・・我の意義・・・護りし地・・・。」
透明「(し、しかし、このままでは樹院様が・・・)」
樹院「・・・果てるか・・・よい・・・。」
透明「・・・・・」
樹院「・・・優しき者・・・我・・・意義を全うせん・・・」
透明「・・・樹院様・・・。」
私には、樹院様の気持ちが痛いほど伝わってくる・・・
数百年の歳月・・・ただ、この地を護ることだけを生業に
生きてきた菩提樹は、最後まで役目を全うしたいと願っている
例えそれが、人からもたらされたモノであったとしても・・・。
怜「・・・・透明・・・」
透明「・・・樹院様・・・このまま全うしたいって・・・。」
怜「・・・そう・・・・・・どうするの
」
透明「・・・それでも私は・・・・。」
私も覚悟を決める
印を結び代えながら、樹院様の周りに法具を配置してゆく
法具は印により結われながら、固有結界を作り出す
そしてその媒体に核石を配する法具を軸とすることで、
木気を比和した呪詛を金気で断ち切る
樹院「おおおおおおおおっ何をする
」
透明「(樹院様まずは、古の呪詛を廃棄いたします
)」
樹院「な、ならん」
透明「(ご安心くださいこの古の約定は、現時点で意味を成しておりません
然らば、この古き戒めを解き放ち、再度私が責任を持って
新たな呪を配します決して樹院様のお役目を取り去ることは致しません
お約束いたしますので、ここは私にお任せ願えませんでしょうか)」
呪院「・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・優しき者よ・・・よしなに・・・。」
透明「にこっ心得ました
」
樹院様の許可も出た
とにかく、今の呪詛を取りさらい脅威を取り除かなければ
続く・・・。
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コメント
透明先生、皆様、おはようございます♪
いつもながら、先生の優しさと命あるもの今回は樹院様の一途さ、優しさにはっとします。
はたして自分はどうであろうか?と…。先生があまりご無理をされないことを祈りつつ続きを楽しみにしています♪
透明先生おはようございます。いつも楽しく読ませてもらっています。
今日の記事を読み、涙が出ました。
何故なのかはわかりません。
こんな事は初めてです。びっくりしてコメントさせて頂きました。
樹院様もスゴいですが、透明先生もスゴいです。
またまた大感動です😭✨✨
透明先生凄いです!
読んでいてカッコよさにワクワクしました。
誰に対しても変わらないその優しさ、本当に素敵です。
どうかお願いです。
透明先生も、ご自身を優しく労ってくださいね。