く、来るな~~~っ!!・14

く、来るな~~~っ14

   
千鶴「私は、彼と今いるこの場所まで来ました・・・。」

 円「・・・・。」

~・~・~・~・~・~・~・~・~

彼氏「あれ~っさっきの場所に戻っちゃったね

千鶴「・・・さっきのあれは、どういうこと

彼氏「えっあっごめんね

   付きあわせちゃって怒った

千鶴「一つ、聞いていいかな

彼氏「なに

千鶴「君は、私の事、いつから好きになったの

彼氏「えっなに言ってるの

   ずっとだよ

千鶴「そうじゃない友達と賭けをして、はじめて

   私に近づいて・・・。」

彼氏「えっと・・・最初は、友達に聞くまでは

   千鶴ちゃんのことは知らなかったんだけど

   友達に聞いて、千鶴ちゃんと会って、話して

   スグに好きになったって言うか・・・

千鶴「そう・・・君自身が私を見つけてくれたんじゃ

   なかったんだね・・・

彼氏「えっ

千鶴「・・・・・。」

彼氏「千鶴ちゃんごめんね

   怒らせちゃったみたいだね本当にごめん

千鶴「ううん怒ってなんかいないよ

   それに、君は私が何を言っているのかも

   理解できていないでしょ

彼氏「えっい、いや・・・

千鶴「はぁ~・・・ねぇ

彼氏「な、なになに

千鶴「私ね、君と付き合うことにしようと思った時、

   覚悟を決めたんだ

彼氏「覚悟

千鶴「そう仕事をやめようって

彼氏「仕事千鶴ちゃん、何かバイトとかしてるの

千鶴「バイトじゃないよ命がけの仕事・・・。」

彼氏「えっ命がけって、大袈裟でしょ~

   もしかして、肉体労働とか

千鶴「・・・生きるために、命をハラないといけない仕事

彼氏「えっ何言っているの

千鶴「私は・・・魔女・・・なの・・・。」

彼氏「・・・ま、魔女~~っぷぷぷぷっ

   あはははははっな~んだジョ~クかよ~

   魔女ってはははははっ

   ツボった~~~っ

千鶴「・・・・・・。」

彼氏「ねぇ一体、どうしたのさぁ

   千鶴ちゃんらしくないじゃん

千鶴「私らしいって・・・何かな

彼氏「えっそ、そりゃ~ぁ

   可愛くて、おしとやかで、気品があるって

   いうかさぁ~いつも、輝いてるって感じ

千鶴「そう・・・貴方にとって私は、そう写っているんだ

彼氏「そ、そうだよ

   それって、女の子からしたら、最高の言葉じゃん

千鶴「その言葉を、貴方は何人の女の子に言ったのかしら

彼氏「ば、ばかなこと言うなよ~

   千鶴ちゃんにだけに決まってるじゃないか~

   あっもしかして、さっきの奴らの言葉を聞いて、

   ヤキモチ焼いてるとか

千鶴ちゃんの腕が空気を切る・・・

バッ

彼のシャツがパックリと切り裂かれている・・・。

彼氏「えっな、なに

千鶴「答えなさい

彼氏「ひっ千鶴ちゃんか、顔が怖いよ

千鶴「私は、いつも笑顔で・・・はにかんでいなければ

   ならないのかしら

彼氏「い、今の、ま、まさか、千鶴ちゃんが

千鶴「答えなさい

彼氏「ひっお、覚えてないよそ、そんなこと

千鶴「へぇ~っ覚えてないほど、口にしたんだ

彼氏「あっ・・・そ、そんなこと・・・。」

千鶴「貴方、自分に自信があるみたいね

   顔もまあまあ、誠実な振りも上手だし、

   なにより、女の子を落とすのに必死になれる

彼氏「い、言いがかりだよそんなことないって

千鶴「私に幻滅したかしら

   私の本性は、こんなものよ

   貴方が考えている千鶴は、ここにはいないよ

彼氏「・・・・・

千鶴「はぁ~・・・言葉も出ないか・・・。

   ごめんなさいね貴方と付き合うことはできそうに

   ないみたい

彼氏「えっ

千鶴「正直、さっさとドコカに行ってくれないかしら

   私は、魔女

   貴方が笑い飛ばした、魔女なの

   所詮、貴方と私の世界はつながらない・・・。」

彼氏「な、なんだよ

   さっきから、偉そうになに魔女とか言ってんの

   頭おかしいんじゃないの

   怒りたければ、普通に怒ればいいじゃん

   変なトリックまで使って、何考えてるんだよ

千鶴「・・・そろそろ、目の前から消えてくれる

   さもないと、今度は自慢の顔に一生消えない

   傷を残してあげる

千鶴ちゃんを中心に、風が集まりだす

その姿は、彼の目にどう写ったのだろう・・・

彼氏「ひっく、来るな~~~っ

   ば・・・化物

千鶴「ズキッ・・・・・。」

彼は、凄い形相で逃げていったという・・・。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

千鶴ちゃんの言葉が終わったとき、

円は、そっと千鶴ちゃんを抱きしめていた

千鶴「わぁ~~~~~~~んわぁ~~~っ

 円「よし、よし

透明「・・・・・。」

気が緩んだのか・・・千鶴ちゃんは、心に溜まったモヤを

吐き出すように、大声で泣いていた・・・。

             続く・・・。

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コメント

  1. みき より:

    ああ、千鶴ちゃん。そんなことを言われてしまったのですね…
    円さんや透明先生も、きっと何度もそんな目にあい、師匠や仲間の支えで乗り越えてきたのかな。
    千鶴ちゃんがこれを乗り越えることを、心から応援します…!

  2. ちこ より:

    千鶴ちゃんの彼は友達からの話で好きになった。千鶴ちゃんは自分の本心を話さないと、真剣に付き合えないと思っていたのかな?その本心を表現するのが、なんというか凄まじいくて、彼を驚かせたのかな?
    付き合う以上、黙っておくことはできない。
    普通の人とは、違っていたから、辛かったんだよね。
    魔女であることを黙っておくのも、自分にはできない。千鶴ちゃんかわいそう。苦しいよね。
    でも、私はおしとやかな千鶴ちゃんを見習いたい。私には、なあい。⤵
    千鶴ちゃん、元気になって欲しい。

  3. 初花 より:

    透明先生 みなさま こんにちは♪
    千鶴ちゃん、辛かったね。。。ぐすっ{ごめんなさい}
    高校生くらいの年齢だと、やはり男の子の方が
    女の子よりも幼稚な子が多いですものねぇ{汗}
    ましてや千鶴ちゃんの場合、人生で背負うものが
    普通の人とは違い過ぎますし。。。
    <色:#ff0066>「所詮、貴方と私の世界はつながらない・・・。」
    の一言が、切ないです…(><){涙} きっと、円さまや先生がた御キョウダイの皆さまも 同じような想いを、何度も何度も味わってきて いらっしゃるのでしょうね{ごめんなさい}。。 千鶴ちゃんはこれから成熟して、大人の恋を経験する ことになると思いますが…千鶴ちゃんの能力を含めて 千鶴ちゃんの全てを受け入れて愛してくれる方に巡り 合ったとしても「生きる世界の違い」の段差に互いに 苦しむことになるのでは…?と、老婆心ながら危惧して しまいます。 その段差が、互いの努力や愛情で埋められるもので あってほしいと願うばかりです。 それと、あのクソガキ{汗}…いや、例の彼が学校中に 千鶴ちゃんの能力のことを言いふらして回らないか どうか?も気がかりです。そんなことがあろうものなら 彼はもはや生きてはいないでしょうけれど…{げっ}(大汗) 円さまは千鶴ちゃんにどんな言葉をかけてあげるの でしょうか? 次回も気になります‼

  4. より:

    仕事に対する意識高いなぁ~
    先生にいたずらけしかけてきた時とは随分変わりましたね
    人生早々にして生涯歩む道が見つかったのかな
    ただ、普段魔女が何してるかは分からないけど、一般的な人とその分野の人が交わらないっていう考えは自分の生きる世界を小さくしているようでもったいなとは思ったけど
    (元 or 故?)彼も突飛な話でにわかには信じられなかったんだろうけど、その辺は時間をかけて仲が深まるにつれて伝えていけばいいことだし、そういった世界に興味のある人もいるから心配はいらないと思うんだけども
    まあ、何より互いに誠実であるのが一番だから、自称イケてる彼はナイけれど
    能力はあっても恋愛の得手不得手は関係ないなと久しぶりに過去の相手を思い出しました

  5. 和樹 より:

    樺さまコメントの、(元or故)彼…
    こ、故?!💦💦 
    動揺(^_^;
    トロフィー彼女みたいにしたかったんだろうかね、このクソガキャー
    ヽ(`Д´#)ノ💨
    (あら?!影響?……苦笑)
    大変失礼いたしましたm(_ _)m
    でもなんだろう、この男の子たちが特別ではないわけで……
    人間は区別や差別する生き物だし、そこを乗り越えて理解する努力はエネルギーいるけれど、それができるか否か……
    これもまた、人によるのかな……
    異能力を理解しきれる度量なくても、だからといって人を傷ついていい理由にはならない、
    そうだ、こういう人種もいるんだ、と学ぶため、千鶴ちゃんが強くなるための必要悪だったと思おう!
    とはいえ心配なのは、千鶴ちゃん、激しい拒否姿勢したことで、自分の気持ちに傷ついてないかな……
    円さんが千鶴ちゃん抱きしめてる場面に救われてます

  6. まなみん♪ より:

    千鶴さん、とっても誠意溢れる対応したと思いました。
    これをやられても恥も外聞もなく、また同じ様にアタックしてくる人だったらいいなぁ~。
    仕事的には困りそうですが、恋人との幸せな時間も味わって欲しいです。

  7. 木ノ実 より:

    千鶴さんは、本当に素敵な女の子なんだな~と思いました。
    だからこそ、同時に今回の出来事を辛くて悲しいだけの経験で終わらせて欲しく無いな…なんて想います。
    彼は器量が足りず「あ~ぁ」って感じですね。
    いつかそれに気付いて、悔やめる様になれたら、少しは違うのでしょうか…?

  8. だん より:

    う~ん、魔女はこのブログ限定の言葉かと思っていました。普通に霊能があるとか風使いと言わないとわからないです。
    リリー(ハリーのお母さん)が花の魔法を使っただけでもお姉さん(ハリーの叔母さん)は化け物言ったのだから。
    自称何とかの魔女とか、占いサイトにありがちだけど、真実でも目の前で言われたら新宗教勧誘か冗談になりますよ。
    そこは、チャラい彼氏擁護ですね。
    でも多少やっつけてやって正解です。賭けで先輩に声をかけるなんてとんでもない。
    でも、そんな小悪人相手の仕事人みたいなのが使命ではないでしょう?

  9. ゆい。 より:

    おおぅ⁉️
    この彼のデリカシーの無さは年齢ではないのでは❓(あ・魂の年齢か)
    先日、アナ雪を家で観てました。
    モンスター呼ばわりや、恋人の裏切り盛り沢山。
    でも、最後はTRUE LOVEをGET。
    千鶴ちゃん、頑張れ‼️

  10. LILITH より:

    男のひとなんてそんなものです。
    困ったときには、助けてくれ、教えてくれ、
    で、問題が解決して平穏な時には
    この世界のバランスの事や代償の事を話しても
    ”お前の言ってることなんて非現実でバカらしい、現実を楽しめ”と笑ってないがしろにする。
    もう慣れました。

  11. 靜月 より:

    こんばんは、透明先生、皆様。
    自称イケてる高校生男子くん
    千鶴ちゃんと知り合うきっかけに
    難があったとしても
    何故に本人に、賭けをバラしたのかな
    女子のネットワークは怖いんだぞ?
    バケモノ…
    好きになりかけた異性に言われる。
    それがどれほど傷つく一言かと思うと…
    風使いの魔女。カッコイイですよ!
    私に言われても、嬉しくないかもしれないけど;^_^A
    円さんと透明先生が、間にあって
    良かったです
    千鶴ちゃんが、これからどんな道を選ぶのか?
    どんな道でも、応援してます!

  12. サキ より:

    透明先生のブログに出会って、今の私は妖精、鬼、や式神たちの存在を知ることができました(o^^o)
    それから円さんや昴さんや皆さんを知って観似手という力のこと知って…
    透明先生のブログに出会えてなかったら、私も彼のように目の前の人が、私、魔女って言ってもなかなか心から信じられないだろうし、その人のことも知らず傷付けてしまっていたかもしれないです(-。-;
    外見ブス!と言われた人が容姿を恨む時があるように、ヲタクでキモい!と言われた人がさらに現実の男性がこわくなるように、千鶴ちゃん魔女の能力や見抜けなかった自分を憎んでしまうのかな。
    能力をもつがゆえの、言われたくない言葉を先生たちもたくさん言われてきたんだろうな…
    なんて言えばいいかわからないですけど、私もここの皆さま同様、透明先生も円さんも昴さんも千鶴ちゃんも大好きで、あ、泰蔵さんも小滝さんも天舞先生も大好きで、応援してますから~っっっ!!
    素敵な人をいつかゲットしてね~~~~っっっ!!!

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