夜狡の闇・10

夜狡の闇・10

いずな「今読んだ感じだと、忠勝あたりかい

村長「えっ

透明「う~ん、多分違うと思う・・・。」

いずな「じゃあ、敬吾じゃないかい

    最後かなり狂ってしまってるし

透明「敬吾さんも考えたけど、少し

   弱いかな

いずな「わかったこの文献を書いていた

    村長だろう

    かなり詳しく書いているところを

    みると、村への想いや責任感が

    強いタイプみたいだからね~

村長「おおっ確かに

透明「確かにその線も考えたんだけど、

   そこまで村を大切にしていた人が

   この騒ぎは起こさないでしょう

いずな「う~むそれじゃ~、一体誰なんだい

    大体の可能性は出尽くしたじゃないか

透明「多分だけど、雅美さんじゃないかな

いずな「

村長「そ、それって忠勝さんの奥さん

透明「うんこの時に一番辛い想いをしたのって

   雅美さんじゃないのかな

   足を失い子供を失い旦那様も失った

   雅美さんは、疫病で亡くなった方のリスト

   にも入っていない

   残された雅美さんの想いを考えると

   いたたまれない・・・

   この文献で雅美さんが亡くなったのが

   1910年になってる詳しいことは

   書かれていないけど、多分・・・。」

いずな「自分でってことかい

透明「うん

村長「

いずな「でも、どうしてなんだろうね~

透明「それも推測なんだけど、鳥葬って知ってる

村長「鳥葬

いずな「・・・なるほどねもし雅美が

    人知れず命を絶ったなら、その可能性は

    あるわけだ

村長「

透明「鳥葬というのは、古い葬儀方法のひとつで

   死者の肉体を鳥に与えて、その魂を空高く

   天国まで連れていってもらうという考え

   からはじまった葬儀方法です

   今でもチベットや宗教色の強い地域では

   行われているものなんですが・・・。」

いずな「要するに、その葬儀方法には少し

    問題もあるんだよ

村長「問題

透明「鳥葬は、その死者がこの世に未練を

   残している場合にはとりおこなうことが

   出来ないものなんです

   もし、この世に強い執着を残している場合

   その想いだけが、肉体を食した鳥に憑依し

   その鳥が寿命を全うした後に憑依した

   想いが鳥の魂を使って暴走することが

   あるんです

村長「そ、それじゃ~

透明「きっと、雅美さんは亡くなった後

   しばらくしてから発見されたんじゃ

   ないでしょうか

   その為、自然と鳥葬の形をとって

   しまった

いずな「なるほどね~そう考えると

    ツジツマが合う

透明「まあ、あくまでも想像出来る範囲だから

   後は、本人に聞いてみるしかない

大体の流れは見えてきた

後は・・・・。

           続く・・・。

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コメント

  1. 友彦 より:

    残念(>_<)全然違ってた(^^;)しっかり読まないと駄目やね! 次回楽しみにしてます(^_^)ノ

  2. サキ より:

    な・なるほどっ…たしかに辛いです、辛すぎます~その状況は。。。{汗}
    鳥葬はじめてしりました。想像するとグロイですけども…{げっ}そういう考えで行われるんですね{ペンギン}
    雅美さん、成仏できるといいなぁ{アップ}

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