秘密のアッ○ちゃん
・9
恵那「鬼の種類」
透明「そう鬼という存在にも、私達と同じように
種族が沢山あるんだ
例えば、有名なところで言うと、天邪鬼(あまのじゃく)
恵那みたいなやる気のない、面倒くさがりな
人のことを指す言葉として今は使われているけど、
実は、この鬼の種族も存在するんだ」
恵那「ちょっと~恵那は天邪鬼じゃな~い
」
柄野「くすくす」
透明「恵那のことはホオっておいて
本来、天邪鬼と呼ばれる鬼は、かなり強力な鬼で
人間の生気をすすって生きる鬼なんだ」
恵那「生気」
透明「生気というのは、要するに恵那の身体に流れている
生命エネルギーのこと
コイツを吸われると、人間は身体を動かすことも
何かを行なう気力すら出てこなくなる
だから、昔は天邪鬼に取り憑かれたんじゃないか
天邪鬼から生気を奪われたんじゃないかと
やる気のない人や面倒くさがりな人を本気で
心配したんだよ」
恵那「へぇ~何だか、面白いね
」
柄野「本当に」
透明「天邪鬼は、こういった生命活動で生きていた鬼だったから、
別名・吸生鬼(きゅうせいき)とも言われていたんだ」
恵那「なんだか、ドラキュラみたい」
透明「あははっ、当たらずとも遠からずだよ」
柄野「」
透明「鬼が産まれ、外から生気を奪う種族を天邪鬼吸生鬼
と言うけど、もし身体から鬼が外へ出なく鬼化した
人間となると、吸血鬼と呼ばれるようになる」
恵那「」
柄野「」
透明「吸血鬼は、物語で知っていると思うけど、
人の生き血をすする恐ろしいモノと言われている
それでは何故、天邪鬼が身体に残り鬼化すると
生気ではなく、生き血をすするのか
答えは簡単人間の血には、オードと呼ばれる
生命力の源が流れている
吸血鬼となった天邪鬼は、人間と同じように
栄養を口から個体や液体として摂取しなければならない
そうなると、生気の源であるオードが流れる
血を摂取することが一番効率が良かったんだと思う」
柄野「・・・・・。」
恵那「向日葵ちゃん・・・」
透明「あっでも、天邪鬼はそんなに悪いヤツではないよ
」
恵那「はい」
柄野「えっ」
透明「もちろん、血は必要だけど、それは人間でないとダメ
ということはないんだ
動物の血でも補給はできるから、それ以外は人間と
なんら変わらない人が多いよ
それに、天邪鬼は特殊で、人間の魂には興味がない
だから、身体から出ない場合は魂を融合させて
同じ人格として生活することができるんだよ」
恵那「ってそんな悠長に喋ってるけど、まさか会ったこと
あるとか」
透明「もちろん、知り合いにいるよ」
恵那「ええ~~~~っ」
柄野「そ、そうなんですか」
透明「彼らは、人間と融合してしまえば分離することは
できないからね
そういう意味では、人間と共存することができる
珍しい鬼とも言えるんだけどね」
恵那「う~~~~っ・・・何だか鬼のイメージが
変わってきた」
透明「まあ、天邪鬼は特殊例他の鬼はもちろん
恐ろしい存在だよ」
恵那「じゃ、じゃあさ~、どうやって天邪鬼は産まれて
きたの
さっき言ってたけど、人の単純な1つの煩悩から
鬼は産まれるんでしょ
天邪鬼って、一体人間のどんな煩悩から産まれた
存在なわけ」
透明「うっ」
柄野「」
恵那「」
透明「き、聞きたいの」
恵那「えっう、うん
」
透明「・・・ごにょごにょ・・・。」
恵那「えっなに
聞こえないよ~
」
透明「だ、だから~性欲だよ
」
恵那「」
柄野「・・・・・・」
透明「ご、ごほんと言うことで、鬼というのは
人間の1つの煩悩が集約すると産まれる存在
そして、その鬼もその煩悩がもたらした
存在意義をもって行動する存在なんだよ
だから、天邪鬼は、生命を司る欲求に従い
人の生命力を糧として存在意義を全うしようと
するんだ」
恵那「わ、わかった
取り敢えず、天邪鬼から離れようよ」
透明「そ、そうだね」
鬼の存在意義、そして鬼というモノの種族
人の煩悩は8万4千種類
この数字が単純に鬼の種族の数を表す数字となる
次回、鬼のその後をお話しします
続く・・・。
関連記事:オードとは?
鑑定ファイル17『血の代償・5』
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コメント
へ~✨
吸血鬼も確かに鬼付きますね~
突然ですが、質問です!
天邪鬼は、やる気がないと言うより気持ちとは反対の事をするってイメージなんですが?
勘違いなんでしょうか?
透明先生もお忙しいと思いますので、ご存知の方おられれば回答お願いします♡
面白い面白いです。
ドキドキします。
そうなんだぁ~という感じです。
続きおねがいします。
そうですね、ウィキペディアに、【現代では「他者(多数派)の思想・言動を確認したうえで、あえてこれに逆らうような言動をする、ひねくれ者」「本心に素直になれず、周囲と相反する人」を指す】とあり、一般的にはこれですが・・・
どうなんでしょう??(´・_・`)
…?
皆さんがおっしゃる現代語訳は、
現代語訳ですよね?
これは、あくまでも人間が人間に対して都合よく時代と共に意味を変えてきた言葉ですから、毎年更新されるものです😅
ウィキペディアは、その代表です😄
ここでは、鬼の害を書かれていると、多くの方は理解している気がします👍
ちなみに余談ですが、私の持っている古い辞書では、ココに書かれているような内容でした😊
時代で変わる日本語は、解釈が難しいですね😰
大きなお世話でしたね!すみませんでした💦
>岩城さん
へー!古い辞書では違うんですね!
確かに昔と今じゃ言葉の解釈が違ってきていますものね~
勉強になります( ´ ▽ ` )
たぁさん、岩城さん、回答ありがとうございます♪
なるほど!現代語訳の意味が初めて分かりました(笑)
でも古い辞書ってどんだけ古いんでしょ?
透明先生とかはどんな書物を読んで、知識を深められたんでしょうか?
俗に言う古文書とか呼ばれるものなんでしょうか??
現代語訳での知識しかない私からすると、不思議で興味深い世界です♡
読んでみたーい!でもくさび形文字?みたいのは読めない…
すごーく気になります!