見えないその手を掴むもの・14
瑠璃「・・・」
瑠璃にも、わかったようだ・・・何が起こったのか
淳也くんが直ぐに出てこなかった理由が・・・。
私達の目の前に出てきてくれたその子は、
片目が無く、左手の指も無くなっていた・・・。
その上、魂自体にかなり大きな傷と小さな無数の傷が
刻まれている・・・。
透明「淳也くん私とSLごっこして遊ぼうか」
淳也「うん」
なんて嬉しそうなのだろう・・・。
私は涙を堪えることに必死だった
この子は、ずっとお母さんを守っていたのだ
霊達の干渉から・・・色々な術式から・・・
厄の影響から・・・。
小さい身体で、弱い魂で・・・必死に・・・。
お母さんが危なくないように・・・
通常、霊体は肉体を持っていた時の傷や怪我、病気を
引きずることは無く、魂が抜けた時点で健康な姿に
戻ることができる・・・しかし、霊体の状態で受けた
衝撃などで負った傷は、霊界に帰らなければ治ることはない
もちろん、痛みは無いのだが・・・それでも、苦しくない
はずは無いのだ・・・。
透明「淳也くんデゴイチとシロクニの汽笛の違いって
知ってる」
淳也「しらない~」
透明「教えてあげようか」
淳也「うん」
私は、淳也くんが失ってしまっている、人への信頼を
取り戻すために、淳也くんと全力で遊ぶことにした・・・。
30分後・・・
透明「はぁ~楽しかった」
淳也「たのしかった~~」
透明「それじゃぁ~、淳也くん
そろそろ、お母さんとお話しをしようか」
淳也「おか~たん・・・じゅんのことわかんないの・・・」
透明「うんそうだね
でも、淳也くんの言いたいこと、
私が伝えてあげるから、大丈夫だよ」
淳也「ほんと~」
透明「うん本当だよ」
私は、淳也くんの側に、河崎さんを呼ぶ・・・。
河崎「じゅ、淳也
そこにいるの淳也淳也」
淳也「おか~たんここだよ~」
淳也くんは、一生懸命、お母さんに手を伸ばしている
きっと、今までも何十回も何百回も伸ばしてきたのだろう・・・
透明「河崎さん淳也くんは、河崎さんの目の前に
座っていますよ
おかーたんおかーたんと呼びかけてます
きっと、河崎さんのこと、そう呼んで
いたのでしょうね」
河崎「はいずっと、さんて言えなくて・・・。
いつの間にか、おかーたんになっていて・・・。
淳也~淳也~~っ」
透明「河崎さん落ち着いて
深呼吸しましょう慌てないで
ゆっくり、淳也くんに話しかけてあげてください」
一度、興奮状態の河崎さんを落ち着かせる・・・。
お母さんの感情は、淳也くんに伝染する
そうなれば、傷ついた淳也くんの魂は、
保たない可能性があったからだ・・・。
次回、淳也くんの想いが伝わってきます
続く・・・。
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コメント
案の定、目と鼻ダム崩壊(T_T)
5才で、
死後の世界に放り出され、
何が何だかわからなくても、
霊体やら、札やら、風水やらが、お母さんに害すると思って自分の身を挺したって
お母さんが気づいてくれなくて、寂しかっただろうに
自分で書いてて、さらに泣けてくるので終わります
だけど以前よりは安堵感に包まれています
手をのばす・・・
見えないその手を掴む・・・
タイトルの意味がだんだんわかってきましたね。
淳也君は、霊界に帰れば身体の傷は直るのですね。
いろいろ考えると、ただただ泣けてきます{涙}
透明先生{ラブ} こんにちは
淳也くんは身体が傷ついてるのかもと感じていました。
大好きなお母さんのために{さくら}、お母さんを守るために {キラブルー}
ずっと一人で頑張っていたんですね。
じわじわと溢れ出てくる涙で、心が洗われています{キラピンク}
小さいながらも傷つきながらお母さんを必死で守っていた惇也くんが、、
健気で涙が止まりませんでした。。
お母さんと瑠璃さんがお友達でよかった!
淳也くんが今以上傷つく前に透明先生と出会えてよかった!!
お母さんと淳也くんがもう一度話せて本当にうれしいです(T ^ T)💦
ほんとにほんとにまだ終わってないですが、よかったぁって、救われたような気持ちです💦
姿が見えなくなっても親子の絆というのは深いものですね。
小さな体で、健気にお母さんを守り続けて来て、ボロボロになって、
本当はお母さんに甘えたかっただろうに、それをすることもできない・・・
涙なしには見れないですね{グズン}
透明先生、皆さま、こんにちは。
・・・この回のブログは、何回読んでも泣いてしまいます。。。
ついさっきも、ちょっと不快な事があったのですが、このブログを読み、心に強く響くもので、かき消していただきました。
ほんの5歳の子供でも、お母さんへの愛情と守りたいという気持ちを亡くなってもなお、思い続けて、本当に身を犠牲にして守っている・・・いえ、「ほんの5歳の子供」という表現は間違いですね。ひとりの人間として、愛する家族を守りたい。。。言うのは簡単ですが、いい歳の大人だって、誰もがみんな出来る事ではないと思います。
上手く言えませんが、人として、とても深いものを、淳也くんから教えてもらったように思いました。
亡くなった、私の父や祖父母も、淳也くんほど献身的ではなくても(笑)・・・いつもあの世から見て護ってくれていると思うと、嫌な事や傷付く事があっても、その都度、自分で立ち直って、ブレない気持ちを持って正しい道を進んで行けるような気がしました。