見えないその手を掴むもの
・18
私は、淳也くんの相手をしてくれている
瑠璃の元へ・・・。
透明「る、瑠璃」
目の前には、ヘロヘロになって倒れている瑠璃が・・・
透明「お、おい」
瑠璃「と~う~め~~~~い~~~~
おわった~~~~~」
透明「あ、ああお陰様で
って、お前、顔真っ青だぞ
」
瑠璃「うう~っ・・・やっぱり、私・・・。
ちゃんと修業しなおさなくちゃ~駄目みたい~っ」
透明「やれやれ」
でも、瑠璃の機転で助かったよ
透明「ここからは、私がやるよ」
瑠璃「おねが~い」
透明「さてと淳也くん
お待たせ
」
淳也「あっSLのお兄ちゃん
」
この子は、よくできた子だ~
お兄ちゃんと呼ばれ、テンションが上がる時点で
おじさんなのだが・・・
透明「淳也くん少しお話しようか
」
淳也「なになに
」
透明「淳也くんは、お母さんと離れるのは嫌だよね~」
淳也「うん」
透明「でも、もし、お母さんと一緒に、遊んだりご飯食べたり、
ギュ~ってしてもらえるとしたら、どうかな」
淳也「」
もう少し、分かりやすく・・・。
透明「う~んと、淳也くんが、違う場所でお母さんを待って
いてくれたら、前みたいに、お母さんと一緒に
いられるのだけど」
淳也「まえみたいって、か~たん、じゅんのことみえる」
透明「うん見えるよ
」
淳也「か~たんにギュ~ってしてもらえる」
透明「してもらえるよ」
淳也「やった~~~っ」
透明「でも、それには、少しの間、こことは違う所で
お母さんを待っていなければいけないんだ」
淳也「・・・じゅん・・・ここでまってる・・・。」
透明「こ、ここだと、無理なんだ」
淳也「ここ・・・ここでまってる・・・。」
透明「う~む・・・」
なんて言えば・・・。
河崎「淳也」
透明「」
淳也「か~たん~」
河崎「淳也・・・・・
お母さん・・・淳也と一緒にいたいけど・・・。
お仕事に行かなくちゃいけないの・・・だから、
淳也が安全なところで、お母さんを待っていて欲しいんだ
淳也は、もうお兄ちゃんだから・・・お留守番・・・
できるよね」
必死の笑顔で淳也くんに話しかける河崎さん・・・。
淳也「・・・じゅんできるよ
お兄ちゃんだもん
」
透明「河崎さん・・・ありがとう・・・
淳也くん、お留守番できるそうです」
河崎「淳也・・・ぐすっ・・・偉いね
」
淳也「えへへへへっ」
透明「淳也くん、河崎さんに褒められて、喜んでいますよ」
河崎「先生・・・お願いします・・・」
透明「わかりましたでも、その前に
」
河崎「」
透明「淳也くんお母さんがちゃんとお約束が守れるように、
指切りげんまんしようか」
淳也「うん」
河崎「せ、先生」
透明「河崎さん右手を出してください
」
河崎「えっ」
私は、河崎さんの背中に手を当て、右手を伸ばさせながら
呪文を唱える・・・。
この方法は、自分で呪文を唱えればできる方法でもあるが、
今は、河崎さんの代わりに私が行う・・・。
(この方法は、記事の最後に少し紹介しますね)
透明「さっ淳也くん
お母さんの手に、お手てを乗せてごらん
」
淳也「うん」
淳也くんの手が、河崎さん手に乗る・・・。
河崎「えっあっ
・・・ああっ
」
河崎さんの目から、涙が溢れ出す・・・。
河崎「ああっ・・・温かい
・・・淳也の手・・・・うううっ
・・・淳也・・・お母さん・・・淳也の手を感じるよ・・・」
淳也「じゅんも~か~たん
あったか~い
」
透明「それじゃぁ、指切りげんまんだね」
淳也「うんゆ~びきりげんまん
」
河崎「嘘ったらはりせんぼんの~ます」
淳也「ゆびきったやった~
」
河崎「先生・・・」
透明「河崎さん、淳也くんの温もりを忘れないでください
霊となった淳也くんは、忘れられることこそ、
本当の苦しみです
どうか、この気持を忘れずに、人生を進んでください
そして、いつか、淳也くんと会えることを・・・。」
河崎「はい忘れません
必ず、淳也を迎えに行きます」
透明「それじゃぁ、淳也くん
私が、ちゃんとお母さんとの待ち合わせ場所に送って
あげるからね」
淳也「うんおかあさん
まってるね~
」
透明「・・・淳也くん・・・今、お母さんと、ちゃんと
言えたみたいです」
河崎「淳也~・・・・あああっ・・・
」
私は、淳也くんを霊界に送るべく手はずを整え、
淳也くんを霊界へ送り出す・・・
守護霊様に手を引いてもらい、手を振る淳也くん
私の徳も分けてあげられたので、もう大丈夫だろう・・・。
続く・・・。
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コメント
安心しました。
見ることが叶わないものをひたすら信じて生きる
触れることが叶わないものをひたすら信じて生きる
のは、孤独でとても冷たく辛い時間です。
河崎さんの右手にある淳也くんのぬくもりが、
再会のその時まで河崎さんを暖かく
導いてくれますね。
淳也くんの魂が帰る場所に
無事に帰れて
心が温かくなりました。
「お兄さん」と言われて
テンションが上がってしまう透明先生が
とても可愛いらしくて(*^^*)
いつも 透明先生のお優しさにt頭が下がります。
お身体ご自愛くださいませ。
わ~~~ん(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
透明先生はじめ、透明ファミリーの皆さまおはようごさまいます(T ^ T)サキさん!。゚(゚´Д`゚)゚。私も涙腺が崩壊。゚(゚´Д`゚)゚。
今朝は、スマホでブログのページを開く前から涙が出て、
読んでいるあいだに、涙をふくこともなくボロボロ泣いて・・・
この親子が幸せに再会できるよう、私も祈ります。
透明先生、いつもありがとうございます{ラブラブ}
。゚゚( Д )゚゚。
・・・ 号泣 ・・・
{グズン}{涙}{涙}{涙}{涙}{涙}
先生の最後に紹介してくれる事で
おばあちゃんの手を握る事は出来るのかな・・・
私が中学生の頃、
病院で意識が無くなった、おばあちゃんの
手を取ったらギュッと握り返された事を
ずっと、ずっと忘れられません。
淳也君いつか、きっと、お母さんに
ギュ~{キラピンク}ってしてもらえますよね{グズン}{涙}
書いてても涙が・・・・{涙}
(ノ_・。)(泣)
うっかり電車の中でブログ開いてしまいました(泣)
マスクしてて良かった(T-T)
えぇーっ(○_○)!!霊界に送り返す❔
もう、透明先生が神にしか見えません✨
透明先生~💦💦
涙が止まりませ~ん!
子どもはこんなにも純粋に、ただただ、お母さんを大好きなんですね。
今私は、反抗期の子どもを抱え、その扱いづらさに「小さい頃から育てなおしたい」といつも思っていますが、そんな親子喧嘩さえ、幼い子どもを亡くした母親にとっては羨ましいのかもしれません。
淳也くんを天国に送ってくださってありがとうございました。
涙は出てないけど、心の中では°・(ノД`)・°・
凄く泣きたくて、泣いてスッキリしたいのに
泣けなくてモヤモヤが残ることありません?!
子供さんと指切りさせてくれて
さりげなく徳を分け与え天国へと導く先生が……(*´ `*)ステキ
つくづく 粋な はからいだなぁと。
今 息子の手術を待っています。
早くぎゅうしたいけど まだ先、、、。
今回のお話はとてもキツイです。
辛い。
そして、先生は凄い。
・・・切ないです……😢💧
透明先生{ラブ} こんばんは
また触れることが できた手、その温もり {キラブルー}{わお}{キラピンク}
匂いと同じように 感触も ず~っと憶えてるモノですもんね{さくら}
河崎さんと淳也くん、また必ず会えると想います{ごめんなさい}
同じ様に手を伸ばしただけで 更に涙が出てきちゃいました{グズン}
私にも、掴みたい 見えない手が あるのかなぁ{涙}
どんな方法なのか知りたいです{YES}
透明先生おはようございます☀
朝から涙が止まらない~。゚(゚´Д`゚)゚。