高みと孤独・8

高みと孤独

岸田「先生・・・私はどうしたら・・・
   
   先ほどから、色々なことを考えてみては

   いるのですが・・・思いつくことが

   無くて・・・

透明「大丈夫ですよ

   福業に入ってしまうと、尚更、考えが

   まとまらなくなってしまいますし、

   福業の感覚は、周りの人が考えるよりも

   ずっと、苦しいものだということも

   理解しています

   ですが、焦らないでください

   ここは、初心に返ってゆっくりと見極める

   必要があるので、私も一緒に考えさせてもらいます

   そのために、少し質問をさせてくださいね

岸田「は、はい・・・

透明「岸田さんは、旦那様と結婚したとき、

   今のような生活ができていましたか

岸田「いいえ・・・私と主人が結婚した当時は、

   周りから見ても、あまり裕福とは言えない

   状況でした・・・それから子供を授かり、

   私も主人も、子供達に不憫な想いをさせまいと、

   必死で働きました

   その後、運も良く仕事が順調に進み、

   子供達が成人する頃には、ある程度の暮らしが

   できるようになりました・・・

透明「その頃には、やりたいことや欲しいものは

   ありましたか

岸田「はいその時には、やりたいことや欲しいものも
   
   沢山あったと思います

   ですが、やっと子供も手が離れたと

   安堵していた矢先、主人が倒れ、

   長い闘病生活が始まりました・・・

透明「それからは、ずっと・・・。」

岸田「ええ・・・でも、それはそれで幸せだった気が

   します主人とは、仕事と生活の中ですれ違い

   毎日でしたから、二人でいられる時間なんて、

   ほとんど無くて・・・変な話ですが、主人との時間を

   沢山持てたことで、ああ、私は主人のことが

   好きだったのだなぁと、再認識できました・・・

透明「お辛かったですね・・・

岸田「・・・はい・・・でも、主人が亡くなってからは、

   相続の話や引き継ぎの話とかで、毎日目まぐるしくて、

   それでも、子供達や友人が支えてくれたので、

   安心して今までこれました・・・やっぱり、

   今考えても、私は幸せなんだと思います

   それなのに、何で私は福業に入ってしまったのか

   本当に、欲深い気がします・・・

透明「先程もお話しましたが、それは、欲深いわけでは

   ないんですよ

   ご主人が亡くなられて3年・・・少し状況が整理され

   やっと、日常が戻ってきた状態だと思います

   だからこそ、状況を冷静に見れるようになった

   のだと思います

   今までは、ご主人のことすら振り返る余裕がなかった

   でしょうし、ましてや自分自身のことを考える暇なんて

   無かったのではないでしょうか

岸田「確かにそうかもしれません・・・

透明「1つの区切りがつくのに3年、男性であれば5年

   生活が変化すると言われています

   今が、丁度その時なのだと思います

   残された者として、これからどう生きるのか

   やっと考えられるようになったということなのだと

   いうことです

   私としては正直、安堵しているんですよ

岸田「えっ

透明「旦那様が亡くなられてから、私の所に来てくれた

   岸田さんは、何か大切なモノを置いてきてしまった

   ような危うさがありました

   でも、今は、前を向いて進もうと考えてくれている

   人間が生きてゆく上で、大切なのは何かを求める

   意欲という名の欲です

   それは、決して強欲なものでも、過剰な欲でも

   ありません

   だから、今はその意欲を否定せず、真っ直ぐ進む

   ことだけを考えて行きましょう

岸田「先生・・・

皆さんにも覚えておいて欲しいこと・・・

人が生きる為に必要な意欲は、人生を進ませる為の原動力です

過剰な欲は、身を滅ぼすと言われていますが、

欲も色々人生を彩る欲は大切なものだということだけは、

忘れないでくださいね

         
            続く・・・。

   

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コメント

  1. 和樹 より:

    おはようございます、先生、皆々様~m(_ _)m
    お彼岸真っ最中でお墓参りの道中でございます。
    しかし、人生とは不思議です。
    ヒャッハー!(表現が……💧)と弾けてもいいけど、ちゃんと、しめるべきとこはしめる。
    そのさじ加減こそがポイントなのかなあ。
    これからもいろいろあるだろう。
    怖がっても仕方ないし、虚ろな自分を生じないよう、一生懸命、出来ることをやるっきゃない
    それにしても
    自分の欲か。欲。欲望……
    自分、よく、ぼーっとしています……
    !Σ( ̄□ ̄;)
    だ、ダメですよ、画面にデコ(?)ピンはー💦
    能天気アホ過ぎて、くだらないことだけは湯水のごとく溢れる欲? いや、煩悩をいさめたいです
    。・(つд`。)・。

  2. 初花 より:

    透明先生 みなさま こんにちは♪
    今回の記事は身につまされます{涙}。。。
    ノートに纏めてみたのですが、まだ消化できずに
    います。
    和樹さんが仰るように福業に入らない方の方が
    少ないような気がします。。
    ワタシもダンナが癌に罹った時に岸田さんと同じ
    ことを感じました。「ああ、ワタシはこんなにも
    ダンナのことが好きだったのだなぁ{ラブ}」と。
    人間、極限状態にならないと感じられないことも
    多いのだと思います。
    今のワタシは平和ボケと言いますか、やはり幸せ
    過ぎて欲が湧かない状態なのだと思います。
    でも、チャレンジしてみたいことは色々とある
    状態です。これが実践を伴わない状態が業になり
    虚になってしまうのでしょうね…。{ごめんなさい}
    それを言うと、今までに途中で諦めてしまった
    モノが数多くあります{げっ} それらも虚になって溜まって
    いるのかと思うと何だか申し訳ない気持ちになります。
    それらをどうやって昇華してゆけば良いのか…?
    今世の課題かな…と思います。
    ファイナルまでしっかりと学ばせて頂きますネ{ルンルン}

  3. フィオナ より:

    先生、はじめまして。今回のテーマ「福業」は、今の私の状況ととても良く似ています。
    大切な人を亡くし、孤独、虚無感、周りの人に対して自分の考えを押し付けてしまう事があるところなど。
    息子が亡くなってからまだ3ヶ月、私も残された家族や友人に支えられて日々過ごしていますが、自分が何のために生きているか?あとどれくらい生きていかないといけないのか?自分は誰からも求められていないのでは?など思い、立ち直れない日もあります。でも、これではいけないと奮起し、今までやりたかった習い事や運動、人と会ったりしながら前向きに過ごし、その時は楽しいのですが、ふと虚無感に襲われます。これは、息子が闘病生活をする前から感じでいました。
    状況を変えないとと思いながらも、身動き取れない
    状態です。これは福業なのでしょうか?それとも欲なのでしょうか?
    まだ亡くなってから3ヶ月なので、相談者さんとは
    少し違います。

  4. mimi1 より:

    福業とは、次に行くステップのためなんだと理解できました。そこで踏みとどまっては増えていって身動きが取れなくなるっちゃうのか。。と。まずはうごく事、大切かもしれませんね、、どうもありがとうございました。

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