今は昔の物語・20

今は昔の物語20

どれくらい意識を失っていたのだろう

目が覚めた時には、先程とは違う感じの光源

部屋を照らしていた・・・。

透明「あつつつつつつつっ

   うわ~っ結構腫れちゃってるよ~

至る所、ボロボロ・・・

透明「まあ、痛いのは生きてる証拠

   でも、この光の感じって・・・・。

   あの~

   神凪さん聞こえますか~

一人、大きな石に話しかけているオジサン・・・。

はたから見るとちょっと痛い・・・

神凪「聞こえはするようだ・・・。」

透明「よかった返事が無いと、さすがに痛い人

   みたいだったから・・・

神凪「痛い人何だ傷が痛むのか

透明「いやいやそういう意味じゃないという

   ことでもないんだけど、そういうことじゃ

   ないんだよねぇ~

神凪「お主が何をいっているのか

   皆目検討がつかん

透明「ご、ごめんね

   ところで、私・・・どれほど寝てた

神凪「・・・・ふむ・・・感覚的には、一日という

   ところか

透明「ま、まじで

神凪「

透明「あっごめんごめん

   本当にっていう意味なんだけど・・・。

   そっか・・・丸一日・・・。

   と、とにかく、急がなくちゃ

こうして、リックに神凪石を仕舞い込み、再度動き出す

地下三階の奥には、下へと続く階段が・・・

そこを、ゆっくりと降りてゆくと

透明「く、暗い・・・

またもや、深い闇の世界に・・・。

透明「くくくくくっ

   透明に抜かりなし

   こんなこともあろうかと

   もう一本懐中電灯を持ってきていたのだ~

   ポチッと

   ・・・・・つかない~~~~~~っ

そして、お約束の・・・

透明「チャラララン~で・ん・ち~~~~~っ

もう、いいから・・・

電池を入れて、スイッチオン

透明「おお~っ安定の光だよねぇ~

カバンの中の神凪くん・・・。

(神凪「なんてうるさい奴なんだ・・・。

我はこれから・・・大丈夫だろうか」)

なんて、考えているに違いない・・・

そんな予想をしながら、辺りを探り出す

透明「んっ

   ぎょぇ~~~~っ

透明がライトを照らした先には、びっしりと

壁に張り付いた、黒き原住民がお出迎え・・・。

透明「こ、ここのゴ○○リ・・・でけ~っ

流石の透明も苦手である・・・

そんなこんなで、いくつもある部屋を空けて回るが・・・。

透明「何もない・・・えっ

   もうゴール

廊下の奥には、いつもの大きな扉

その扉を空けてみると・・・・。

透明「お約束の階段発見

急いで駆け寄る

透明「・・・・・うそ・・・だよね・・・

がっくりと膝をつく透明先生

部屋の中央にある階段には、下にゆくための

穴がない

いや、これは、埋まっているといった方が正しい

恐ろしい程の脱力感が、襲ってくる・・・。

透明「・・・・マジか・・・・

今までの苦労を踏みにじられたような感覚が

透明を支配して行く・・・・

透明「い、いやまだ、何か方法があるはずだ

   神凪

   お前、この先のこと、何か知らないか

神凪「・・・・・・・・。」

透明「あれっ神凪

神凪「・・・・・・・・。」

脱力感がドンドン募ってゆく・・・。

透明「お~い神凪さ~ん

神凪「・・・・・・・。」

透明「・・・・・・・。」

いっこうに返事がない・・・・

透明「

   いや違うこれは

何かに気づき、辺りを見回す

透明「間違いない

   神凪が返事をしていないんじゃない

   私が聞こえないんだ

   そして、この脱力感は、気持ちからきている

   ものじゃない

   これは、確実に・・・・吸われている

次回、第四関門の正体が

       
           続く・・・。

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コメント

  1. みき より:

    わ・・私も、透明先生にシンクロして、
    脱力感が・・・
    いえ!私は負けません。頑張る!!
    {アップ}{火}{ガッテン}

  2. 和樹 より:

    コメント投稿出来ないなあ

  3. 和樹 より:

    先生、そんな状況でしたら、誰しも独り言多くなっても仕方ないですよ💦💦
    奮い立たせないと、前に進めないですよ~💦
    しかもそんな場所にも、普通に(苦笑)Gいるんですね(;´Д`)うへぇ
    それにしてもNGワードがわからない(^_^;

  4. cocoa より:

    私もGは大の苦手です((((;゚Д゚))))
    そんなにいたら発狂しそうです(><) 吸われて脱力感、怖いですね…((°д°lll) 神凪さん、早く最臥さんに鍛えてもらって現代語も覚えて欲しいですね(o´∀`o)

  5. より:

    んー、霊力奪われているんでしょうか?
    一度上のフロアに戻るとかしても遅いですかね??
    地下二階といい、無自覚にトラップ踏まされているのは嫌なやり口ですね
    うーん、進むたびにハードル上がるっていうのはセオリーだけど、ここもまだ最終フロアって感じでもないし、カムナギ戦も綱渡りみたいな賭けでもあったからますます不安は募りますね

  6. しゅ より:

    ひ~、約一日もGのいるフロアで、寝ていらしたのですね{ショック}
    それにしても、恐ろしいほどの脱力感って、大丈夫ですか? 一度吸われたモノを、簡単に取り戻せるんでしょうか?{びっくり}

  7. クリスタル より:

    見えない、
    先が見えないから怖い!
    もう、出口は、ないのかな?
    透明先生、ここから無事に帰ってきたのですよね。
    ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
    せっかちな私は、最後が、どうなるか早く知りたい
    \(^ω^)/

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