見えざる心・4
日曜日・・・。
私は約束を果たすべく一路伊崎家へ
透明「今日は、気圧も落ち着いてるし
天気も良い
鑑定日和ってところかな」
約束の時間ピッタリに伊崎家到着
いざ出陣
透明「こんにちは~」
伊崎「せ、先生わざわざありがとう
ございます」
透明「息子さんは」
伊崎「そ、それが・・・
居るには居るんですけど・・・
何だか機嫌が悪くって」
あちゃ~っさすがだね~っ
感づかれたか
透明「いいですよ
どこの部屋か教えてください」
伊崎「すみませんこちらです」
二階への階段を上がり、息子さんの
いる部屋の前までくる・・・。
伊崎さんが部屋をノックし扉を開ける
どうやら鍵はかけられていないみたいだ
伊崎「泰之(やすゆき) お客さんなんだけど
少し、良いかしら」
泰之「はぁ~っ 聞いてないし」
伊崎「ご、ごめんねでも、少しだけ
話してくれないかな」
透明「こんにちは~泰之くんて言うんだ~
初めまして私、透明と申します」
泰之「・・・あんた誰 医者カウンセラー」
即座に目を覗き込む私
案の定、視線を外される・・・。
透明「いやいや 占い師」
泰之「はぁ~っ なにそれ 宗教」
透明「宗教じゃないよ 少し君と話がしたくって」
泰之「・・・わけわかんねぇ~
別にここに居てもいいけど、
俺は何もしゃべんないから
諦めた方がいいよ 時間の無駄だし」
透明「えっ 居て良いの
ありがとう」
泰之「・・・チッ・・・。」
さてと、ここからだな
先ほど私が彼の目を覗き込んだのには
少し確認したいことがあったからだ
実は、うつ病にも幾つかのパターンがあり
従来型の鬱病(単極性)
躁鬱病(双極性)
自己愛性鬱病・気分変調障害 など
症状と発症経緯が違うだけで
その対処法も少し変わってくる
これは、私なりのパターン分けなのだが、
従来型の鬱病の場合、人と目が合うと
目を下に背けることが多い
通常の鬱病に躁鬱病が入っている人は、
数秒間は相手の目を見ることは可能だが
大体が、視線を横にそらすことが多い
自己愛性鬱病・気分変調性障害
これは最近出てきた発症パターン
なのだが、この鬱病の人は、
目線を上にそらすことが多い
私の見立てでは、泰之くんは従来型の
鬱病と見て間違いないだろう
彼の鬱病がわかったところで、
さて、はじめようか
続く・・・。
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コメント
発症パターンによって、治療法が変ってくるのでしょうか・・・?
セロトニンが、バーンと出る方法があったら知りたいです。
非常に画期的な見方ですね!
バイポーラーを従来うつと誤診する医者が日本ではまだまだ
多いと聞きますし。
きょろきょろと落ち着きがなく霊能ある人間と目を合わせるのを
恐れるのが憑霊性、目が据わっているのが脳の器質的問題と
解釈していた私見は単純過ぎるようですね。