鑑定71(優しき動物達)

鑑定71(優しき動物達)

奇々怪々・11

奇々怪々・11 ベスの呼吸が弱い 歳をとっているベスには、あまりにも 身体への負担が大きすぎたんだ 怨霊に当てられた状態では、生きることを あきらめたらそこで終わってしまう 私は、ありったけの気力をベスに注ぎ込む ...
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奇々怪々・10

奇々怪々・10 月は煌々と輝き時間が緩やかに 流れているように想えた 少し意識が朦朧としてきた私は それでも、頑なに意識を保ち続ける 透明「(意識をしっかり保て     ・・・意識を失ったらこの子を     救えない・...
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奇々怪々・9

奇々怪々・9 物語のような光景が目の前で展開している 危険な状態の渦中にいる私でさえ、今の状況が 夢の中での出来事のように想える 透明「たははっまずいな・・・」 先ほどの風は、霊圧からくる鎌鼬(かまいたち) のよう...
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奇々怪々・8

奇々怪々・8 霊圧が一気に跳ね上がる 透明「ま、まずい」 母猫の怨霊としての姿が変わってゆく・・・。 透明「くっ他の動物達の念や魂を    取り込んでる」 母猫の姿は、大きくなり小さくなりを繰り返し、 周りの...
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奇々怪々・7

奇々怪々・7 月が青白い光を放ち、それは突然 目の前に現れた 核となる怨霊は赤い光をまとい 小さく力強い霊気を発し、それを取り巻く 怨念は青く高々と立ち上る 透明「す、凄いな~」 高密度の霊気と霊圧 今まで視て...
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奇々怪々・6

奇々怪々・6 知念「でも、そうだとしたら・・・」 透明「私が行きましょう」 知念「えっで、でも・・・。」 透明「まあ、永信さんの手前、私がしゃしゃり出る    もの失礼なのですが    まあ、永信さんも私からお願いすれば嫌と...
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奇々怪々・5

奇々怪々・5 透明「知念さんひとつ聞いても良い」 知念「はい」 透明「チビ助が知念さんのところに来た    経緯を教えてくれますか」 知念「えっあ、はい・・・    チビ助は・・・・・。」 透明「どうしました」 知念「あ...
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奇々怪々・4

奇々怪々・4 知念「せ、先生ベスは何て」 透明「それが・・・・」 私は、知念さんにベスとの話を伝えた 知念「危ないモノで、大きくて小さくて    月から来る・・・う~ん」 透明「そうなんですよ・・・・う~ん」 皆さ...
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奇々怪々・3

奇々怪々・3 私は、ベスの側に行きベスの瞳を しっかりと見つめる・・・  透明「ベス 少しお話してくれる」 ベス「わん(助けて・・・。)」 透明「えっ」 いきなりの言葉に驚く透明 透明「助けてって、どういうこと」...
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奇々怪々・2

奇々怪々・2 私は、知念さんを鑑定室へ・・・。 ベスとチビ助もおとなしくついてくる 透明「それじゃ~、お話を伺いましょうか」 知念「はい・・・10日くらい前のこと    なのですが・・・。    どうも、夜な夜な出るみ...
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