誰がために鳥は鳴く・12
人は、時として己の心を閉ざしてまでも
環境に慣れるため、何かを演じて生きて
ゆかなければならない時もある・・・。
しかし、桐子ちゃんの場合は、もっと切実な
幼い願いからくる記憶への刷り込み・・・。
ただ、お母さんに笑ってほしいという
小さな願い
自らが演じてきたお人形という役は、何時しか
自分が本当のお人形になることで、痛みも苦痛も
寂しさも悲しみも忘れられる隠れ家になってしまって
いたのかもしれない・・・。
だが、それは同時に、喜びや、楽しみ、幸せすらも
届かない、暗いおもちゃ箱の中にいるような
ものなのだと私は感じていた
この子は、未だ6歳こんなことがあって良い年齢では
ないんだ
私は、桐子ちゃんのいるおもちゃ箱の蓋をあけようと
試みることにした
恵那「・・・先生・・・。」
透明「桐子ちゃん・・・よしお人形遊びをしよう」
桐子「」
恵那「えっ」
透明「恵那先生お人形さんを持ってきてよ」
恵那「えっ」
きっと、事情の分からない恵那ちゃんからすると、
私の頭がイカレタのではないかと思っているんだろうな~ぁ
それも、40代のオッサンがお人形遊び・・・。
ちょっと、想像に堪えないけど・・・頑張りますか
恵那「い、一応、持ってきたけど・・・」
透明「それじゃ~恵那先生は、その子を使って
私は、この子を使うから」
と、桐子ちゃんの肩に手を置く
恵那「えっちょ、ちょっと」
桐子「」
透明「まあまあ、とにかく、始めようよ」
恵那「あっ、う、うん・・・」
恵那ちゃんは、人形を取り出し、片手で操作する
恵那「ね、ねえ、一緒に遊ぼうよ」
顔真っ赤だぞ
でも・・・次は私の番か
こりゃ~、苦行だな~っ
透明「うん遊ぼう遊ぼう私、キリ
よろしくね」
桐子「・・・・・・」
声色を変えて、桐子ちゃんの腕を持ち、高らかに
あげて見せる
恵那「・・・・・・」
お~い恵那さ~ん
白目向きそうな顔しないでくれ~っ
透明「あ、あなたのお名前は」
恵那「えっあっわ、私、リキャちゃん」
こ、こいつ噛んだぞ
透明「そ、そうなんだリキャちゃん
よろしくね」
恵那「くっ・・・よろしくね」
恵那ちゃん悔しいのと可笑しいので、声が
震えてるんですけど・・・
透明「リキャちゃん大丈夫」
恵那「だ、だ、だいじょ・・・うぶっ」
笑うな~~~っ
透明「それじゃ~ぁ何して遊ぶ」
恵那「くっ・・・・」
も~うしっかりしてくれ~っ
恵那「そ、それじゃ~お母さんごっこしよう」
おっ主旨はわかっていないけど、良いチョイスだ
40代オッサンのお人形遊びが始まる・・・
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
ポチしてくれると励みになります
コメント
す、すみません💦
リアルタイムで国防に関わるニュースが流れている最中ですが
せ、先生の、恵那ちゃんの様子から察するにお互い、多分、子供っぽくしようとかなりの裏声で💧💧
お人形さんごっこ…
爆笑した私は💧💧
不謹慎ですが、お許しください
昔、たしか、廃病院の現場でしたか?
子供の霊さんに、円さんと依頼者が憑依されてふたりで遊んでいる様子を、
遠目から透明先生が
「面白いから撮っておこう」
と、保存された話が思い出され(^_^;
でも、黄昏の刻、今日で終わるのかな?
そういう意味では明日から本当の年明けになるのですね
次回か、さらに次々回か
桐子ちゃんの心の年明けも、笑って迎えられそうな期待を込めて……
透明先生、皆さん、こんにちは。
不謹慎ながら、恵那先生の「りきゃちゃん」で
吹き出してしまいました。
でも、キリちゃんのことを思うと泣けてきて・・・
笑い泣き{ごめんなさい}{笑}
アホアホ和樹の✨記憶間違い✨(ダメじゃん)シリーズ~~
…連続すぎる orz
先ほどの投稿しました内容の
円さんと依頼者さん、云々エピソードは
2012年10月の「世界最恐6」にありました
廃病院じゃなくて、アミューズメント施設みたいなのでした💦
そうそう、これが
「実録!人づてだと真実は伝わりにくい」
(開き直り)