エピソード・ゼロ (私が私である為に・・・。)・9
昴編
昴「8番目・・・最後か~
先生 これにも意味があるんですか」
師匠「くすっ ないしょ とにかく頑張れよ」
師匠は、凄いスピードでその場を離れていった・・・。
昴「さて、何しよう・・・」
私は、自分のテリトリーを確認するために
山の中を歩き回る・・・。
昴「ふ~っ・・・以外にしんどいな~
さて、こんなモンか・・・んっ」
何かが聞こえる・・・かなり小さいが・・・。
昴「あっちか」
かなりか細い音を頼りにその場におもむく。
昴「どこだ・・・・・あっ いたいた」
私の目の前には、小さな木の芽があり、その上で
小さな小さな生き物が泣いていた・・・。
昴「こんにちは どうしたの」
いきなり声をかけられたその生き物は、
恐れのためか、泣くのを止め葉の裏に身を隠す
昴「くすっ 大丈夫だよ
ほら 僕は精霊紋の人間だから
・・・君は・・・何かあったのかな~」
その子は産まれたばかりの妖精のようだ・・・
安心したのか、一生懸命語りかけてくる
昴「そっか~ 仲間とはぐれちゃったんだね
僕たちとおなじだね」
妖精「」
昴「それじゃ~僕と仲間を捜しにいこうか」
私は幼い妖精を肩に乗せ、妖精のいそうな場所を
探し始める・・・。
昴「あれっどういうことだ」
さっきまでは、気にもしていなかったが・・・
ここは、妖精の気配が沢山する・・・。
昴「・・・そっか・・・ここに残された意味って
こういうことか~」
しばらく、幼い妖精の気配と同じモノを
辿った私は、この子の種族であろう妖精を発見する
昴「ここが君達のテリトリーか~
良いところだね
次からは、仲間と離れちゃダメだよ」
私は幼い妖精を仲間のところに帰し、
自分の所定のテリトリーに戻る・・・
その帰りがけ、沢山の山の恵みを手にいれる
ことが出来たので、食事の心配はしなくても
良さそうだ・・・
後は・・・。
昴「日暮れか~」
闇が辺りを覆いだす・・・。
瑠璃編
瑠璃「えええ~~~ん
何でこんなところにおいていくの~
瑠璃死んじゃうよ~~~~」
7番目においていかれた私は、おいていかれる
順番が遅い分だけ不安を募らせていた・・・。
瑠璃「ぐすん 本当においていくんだ・・・。
ちょっと~ 瑠璃は女の子なんだぞ~
こんなの無理無理無理無理~~~~
ええ~~~~ん
これからどうすんのよ~~~~~」
恥ずかしながら この時の私は気が動転して
しばらくその場から離れることが出来ずにいた
ようやく落ち着きを取り戻した時には、
少し日が傾きはじめていた・・・。
瑠璃「やばいどうしよう~ 早く何かしないと
え~っと、え~っと・・・」
アタフタしていた私は、とにかく周りの状態を
把握しないといけないと思い、一人自分を取り巻く
環境を観察していた
瑠璃「・・・あれっ」
何かを見つけた私は、寂しさを忘れその場所に
駆け寄る・・・
瑠璃「これって、霊芝じゃ~ん えっここにも、
あっ これも
す、凄いここって、薬草の宝庫じゃん
使えるものばっかり~~~」
その場所には、私が好きな薬草や主原料になりそうな
ものが所々に存在していた
あまりのミラクルに、興奮し過ぎて、時間を忘れる私・・・
瑠璃「あっ も、もう、日が暮れてきた~
どうしよう ご飯も食べてないのに~」
「コトンッ」
瑠璃「びくっ・・・あれっ
これって・・・リンゴだ~~~
でも、リンゴの木なんて」
周りを見渡してもリンゴの木なんてどこにもない
この時の私は、そのことを深く考えずに
落ちてきたリンゴを食べて空腹を満たした・・・。
日は容赦なく落ちて行く・・・。
流奈編
流奈「・・・4番か・・・・・。」
何故この時こんなことを気にしていたのか
よくわからないが、私は、1番か8番が良かった・・・。
何だか腑に落ちない気持ちを抱えたまま、
自分のテリトリーを確認して回る私・・・
流奈「・・・みんな、上手くやってるのかしら」
私は小さいときからアウトドアが好きで
山に入ってキャンプをしたりすることに
慣れていたため、さほどの動揺はなかったのだが・・・。
流奈「なんだろう・・・何時もと違う・・・
・・・嫌な感覚が抜けない・・・・。」
やるべきことは分かっている、自分の寝床の確保
食材や水の確保 他にもやるべきことは山ほどある
けど・・・
流奈「なんだろう・・・不安なのかな~
パンパン しっかりしろ流奈
いつも一人で何でもやってきたじゃない
私は一人でも大丈夫
先生の期待に答えなきゃ」
いつもそうだった・・・誰かが何かをしてくれる
それを待っていることに嫌気がさしていた・・・。
人に期待するよりも自分でやった方が早い
そんな意固地な考えが、いつの間にか染みついて
いたような気がする。
・・・・・・・いつからだろう
自分のその考えがキョウダイ達との生活の中で、
私がキョウダイ達を支えなきゃ
という気持ちに変わっていっていたのは・・・。
流奈「ふ~っ よし 気持ちを切り替えなきゃ
とにかく寝床の確保と食材集め」
私は今の現状を考えることを止め、とにかく今
自分が出来ることをやり始めた・・・。
流奈「うんこんなモンかな
・・・みんなちゃんと出来てるのかな~」
一通りのことを終わらせた私は、何故かキョウダイ達の
ことを考えていた・・・。
流奈「一番目は陣か・・・あいつアホだからな~
二番目は怜・・・まあ、あの子はマイペースだから
三番目は透明・・・透明は・・・大丈夫よね
私の次って誰だったんだろう・・・。
・・・・・・・・・はぁ~・・・考えても始まらないか」
こんなに色々考えた時間もなかった・・・。
気づけば日は暮れ、辺りは徐々に闇に覆われて来ている。
流奈「・・・や、やばい もうこんなに
少し、臨戦態勢にしておかなきゃ」
私は来るべき闇を迎え撃つ準備をする
日は陰り
狭間の時間に闇が襲い来る・・・。
続く・・・。
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
先生お疲れ様です。毎回楽しく読ませて頂いてます。
一人って何だか恐いし、悲しい気分になります。加えて見知らぬ山中なんてブルブルです!
先生{晴}おはようございます{晴}
おいていかれた順番・・
きっと訳があるのですね{YES}
そして
どんどん日も暮れて・・・{涙}
この先どうなっていくのでしょう。
次回も楽しみにしています。
暗闇、、、
視覚をたよりに出来ないと、より敏感になってしまいそうですね。ドキドキ。
落ち着いて眠る事すら出来なさそう。。。
1夜目、いったいどうなるんでしょうか。。。
お師匠さんも、この間お一人でどこかにいるのかしら???
昴さんは、妖精とお話できるんですねー?!(≧∇≦)
私、妖精や妖怪が大好きで、一度は会ってみたいなぁと思ってるんです!!(*´∀`)♪
いいなぁ~!(^◇^)
そこで、透明先生にお願いです☆
もし可能でしたら、今後のブログにまた昴さんと妖精さんのエピソードを
詳しく載せて下さい☆<(_ _*)>お願いします!
あ、コメントのピントがズレてスミマセン!((T_T))
こんな呑気なことを言ってる場合じゃないですよね?(((^^;)
続きも楽しみにしておりまーす!!((o(^∇^)o))
>あじゅ☆さん
私もあじゅ☆さんに賛成です{キラリ}
妖精さんのエピソードもっと読みたいですよね{ルンルン}
わたしは特にカッパが好きです。
夢では会ったことあるんだけどな~
シャイでかわいいヤツでした{カエル}
透明先生、妖精さん特集ぜひお願いします{ラブラブ}
サバイバル修行の結末も楽しみにしています{キラリ}
皆さんすごい能力があるんですね{CARR_EMO_379}{CARR_EMO_334}
なんだか本当に本を読んでいるような感覚で…{CARR_EMO_334}
つい、先生がお伝えしようとしてくださる事は何だろうって思う以前に、楽しんで読んでしまいます{CARR_EMO_379}{CARR_EMO_334}
昴さんはピーターパンですね{CARR_EMO_330}ピーターパンって実在してた気になっちゃいました(^_^ゞ
お休みなさーい{CARR_EMO_82}{CARR_EMO_330}
hanasakiさんへ☆
同じ想いの方がいらっしゃって嬉しいです!o(*^▽^*)o
河童、私も会ってみたーい!!
妖怪さんたちは本当に居ると信じているので…(*´∀`)♪
以前の透明先生のブログには、座敷わらしが登場しましたよね☆(o≧▽゜)o
もう、ワクワクしながら読ませて頂きました!
ちなみに私、妖怪図鑑を持ってます♪\(*^▽^*)/
お師匠様は、
ちゃんとそれぞれの能力を活かせる場所に連れて行ったってことですね。
りんごは…ちゃんと、優しいお師匠様、かな?って思ってしまいました。