夏の日の想い出
・8
裏山に入って20分・・・
透明「竹林さん大丈夫ですか
」
竹林「はぁはぁはぁはぁ・・・は・い
」
透明「すこし、休みますか」
竹林「い、いいえ・・・はぁはぁ
・・・
大丈夫です・・・はぁはぁ・・・
」
参った逆に時間だけが過ぎて行く
揚羽も戻らないところをみると、
もう淳和くんを見つけて守っていると
考えた方が良い
それでも、早く見つけなければ、
肺炎でも起こしたら大変だ
私は、竹林さんを気づかいながらも
前へ少しでも進みたくてソワソワしていた
竹林「透明さんはぁはぁ
申し訳ないのですが
・・・はぁはぁ・・・先に行っていただけ
ませんでしょうか・・・はぁはぁ
・・・・
このまま真っ直ぐ行けばよいんですよね
はぁはぁ私も後から追いかけます
・・・
お願いします淳和を助けてやってください
」
透明「分かりましたでも、お母さんはここに
いてくださいもし、お母さんが道を
間違えたら、もっと大変になってしまうので
できれば、ここで休んでいてください
必ず淳和くんを連れ戻してきますから」
竹林「はぁはぁ・・・分かりました・・・・
す、すみません・・・はぁはぁ
・・・
お願いします・・・」
私は、今までくすぶっていた脚力を全開にし
淳和くんの元へ急いだ
透明「・・・・いた揚羽
」
揚羽「ご主人遅いです
」
透明「淳和くんは」
揚羽「あそこです」
淳和くんは、意識が朦朧としているように見える
それでも、両手を前にだして何かを叫んでいた
揚羽「ずっと、あの調子です」
透明「誰もいない・・・神様の気配もない
淳和くんは一体何をみているんだ」
私は、おもむろに淳和くんの側へ・・・。
淳和「」
透明「こんにちは、淳和くん
私は透明といいます
淳和くんのお母さんの友達だよ
淳和くん、お母さんが心配してるから、
一緒に帰ろう
私がお母さんのところまで連れてって
あげるから」
淳和「・・・・・コクン」
よかった、素直に言うことを聞いてくれた
私は、淳和くんを抱っこし、雨に濡れないよう
持ってきたカッパをかけ、急ぎ竹林さんのもとへ
竹林「淳和どうして
どうして
」
透明「竹林さん今は早く帰って身体を温めないと
話はそれからでも」
竹林「は、はいすみません
」
私達は、急いで竹林さんの家へ戻り
淳和くんを着替えさせ身体を温めた
幸い、淳和くんは熱はあるものの肺炎を
起こすにはいたらなかったがその日は
熱があがってしまい一日お母さんも看病に
追われたようだ・・・。
私は、邪魔にならないよう、その日は退散
することにした
・・・帰りがけ・・・。
透明「竹林さん今日はお邪魔になってしまうので
いったん帰ります
でも、きっと淳和くん・・・また、行って
しまう気がするんです
やはり一度、淳和くんと話をさせて
いただけませんか」
竹林「・・・はい・・・お願いします・・・
本当に迷惑ばかりかけてすみません」
よかった今日はOKがでた
それにしても、腑に落ちないことが多すぎる
明日、淳和くんの心を探ってみるしかないかな
続く・・・。
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コメント
淳和くん無事でよかったですぅ・・・(涙)
誰とお話ししていたのか、気になります。
見える人にも見えない何か…
オカルトっすねぇ((((;゚Д゚)))))))
無事で良かったです。
良かったですなあ。
それにしても透明先生のお人柄は人の中にある優しさを思い起こさせてくれますなあ。
震災は本当に沢山の人の心に大きな傷を残したんだなぁと今更ながら思います。私は大阪で阪神のあの地震を経験しましたが、神戸の方の復興の力は凄かったと思います。東北もまた皆さんが平穏無事に暮らせるような日が1日も早く訪れますようにと祈るばかりです‥。
透明先生は体調いかがでしょうか?少しづつでも良くなられていたらいいんですが‥。