ゲート・6
私達は、もう一度社の裏にある御神木に
向かう・・・。
透明「ストップ」
タイ「」
朽木「」
敦子「」
透明「敦子さんここら辺から、少し
呼吸の仕方を変えようか」
敦子「は、はい」
透明「丁度ここから、場が悪くなってるから
影響されないように、普段している
呼吸を腹式呼吸の逆つまり、
口から吸って鼻から出す呼吸に
変えておくと、大分楽になるはずだよ」
敦子「あっはいやってみます」
腹式呼吸は、吸引の呼吸
このような場では、感が強い人への影響は
計り知れない
最初は慣れないかもしれないが、彼女のような
力に慣れていない人には効果的な方法だ
私達一行は、先ほどの御神木まで到着する
透明「・・・・・。」
タイ「・・・・・。」
朽木「・・・・・。」
敦子「・・・・・。」
透明「・・・何でみんな黙ってるの」
タイ「うぐぐっ・・・そ、そりゃ~・・・
この呼吸法・・・しゃべり・・・・
ヅレ~ッ」
朽木「・・・・・」
透明「そ、そっか・・・
(タイさんも朽木さんもやってたのね)」
タイ「でっ・・・どう・・・なん・・・だ」
透明「うん・・・これって、結構高度な結界だよ
ただ、もう力は無くなってるね
多分、師匠も定期的に力を供給していた
のだろうけど・・・。」
タイ「・・・そうか・・・。」
透明「少し時間を頂戴 解読してみるから
その間、さっきの場の乱れていない
場所まで戻ってていいよ」
私は、皆と別れ師匠の残した結界と対峙していた
透明「・・・・なるほど・・・・
やっぱり先生は凄いや・・・
こんな発想、今の私じゃ出来ない・・・。」
改めて師匠の偉大さに触れる・・・。
透明「・・・これをこうして・・・
なるほど・・・こっちがこっちに
つながって・・・力の供給は・・・
・・・・・あっ
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・ぐすっ・・・。」
突然、涙が流れ出す・・・。
私は師匠との別れから、どうしても
理解出来なかった、納得が行かなかった
答えを、この結界に見つけた
それは、
何故、師匠は死を覚悟しながら沢山の人の為に
力を使い続けていたのか
師匠は死に向かっていることを知りながら
力を使い続けたのではないのか
死を受け入れながら、辛く苦しい想いを1人
していたのではないのか
私の中での長年の疑問が溶け出して行く・・・。
透明「先生・・・先生は何故、この結界を
定期供給型にしたのですか・・・。」
師匠の力なら半永久型の結界を構成することも
出来たはず・・・。
この結界は、師匠がこれからもこの場所を
守ろうとしていた決意ととれる
師匠は、中途半端な仕事はしない人だった
そのことは、私が一番知っている・・・。
その師匠が定期的に力を供給する方法を
とったと言うことは・・・。
透明「先生・・・先生は死と向かい合い
抗っていたんですね
死を受け入れながら力を使い続けた
ワケじゃなかったんですね
・・・・・よかった・・・・・・
・・・本当に、よかった・・・・」
心が軽くなるのを感じる・・・。
師匠の苦しみを理解できなかったと
自分を責めていた呪縛は、師匠の残した
結界によって断ち切られてゆく・・・。
死して尚、師より学び得る
私は、ある決意をする・・・。
続く・・・。
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コメント
ま、まさか透明先生が定期型結界の力供給者になられるとか…。
しふぉんさんと同意見です。先生…{グズン}
私も同意見です。
先生のお心が軽くなって良かったです。
透明先生、こんばんは♪
今回の仕事は、お師匠さまのお導きでしょうか…{晴}
長年の呪縛が解けて本当に良かったです{ラブラブ}{YES}
幽幻の月の件、御手数をおかけしましたm(__)m
遅くなりましたが、ありがとうございました。